GRUBの設定で起動OSを変更:浜村拓夫の世界
しばらくの間、Ubuntuを起動していなかったが、OCamlをLinuxにインストールして使ってみようと思ったので、久しぶりにUbuntuを起動してみた。
Ubuntuのセキュリティパッチなどをアップデートしたら、OSのカーネルもバージョンアップされた。
●起動OSのデフォルト設定がズレた
そこまでは良かったのだが、問題が発生した。
再起動してみると、ブートローダーで選択される起動OSの種類が増えていたのだ。
同じUbuntuなのに、カーネルのバージョンが違うものがそれぞれ個別の選択肢として、起動OSのリストに列挙されているのだ。
以前は、起動OS一覧の、上から5番目に「Windows XP」が表示されており、起動OSリストの5番目がデフォルトの起動OSになっていた。
ところが、起動OS一覧の1番目と2番目に新カーネルのUbuntu(とUbuntuのrecoveryモード)の選択肢が挿入されてしまい、「Windows XP」は、上から7番目に位置が変わってしまった。
この状態では、自動的に「Windows XP」が選択されて起動するようにはならない。
=デフォルトの起動OSの指定を修正しなければならない。
●デフォルトの起動OSの再設定
以前と同様に
/boot/grub/menu.lst
という設定ファイルにある、
default
の数値を変える。
(参考)GRUBの設定で起動OSを変更:浜村拓夫の世界
普通にgeditを起動して、menu.listを開いても、編集権限がないというエラーメッセージが出て、設定が変えられなかった。
=管理者権限を持つスーパーユーザーとして、geditを起動しなければ編集できない。
- GNOME端末を立ち上げる。
- 「sudo gedit」と入力する。
- ユーザーのパスワードを入力する。
それから
/boot/grub/menu.lst
を開くと無事編集できた。
defaultの数値は、起動OS一覧の1番目を「0」と指定する。
=0を起点として数える方法だから、注意が必要。
起動OS一覧の7番目にある「Windows XP」を指定するには、「7」ではなくて「6」と指定することになる。
これで起動OSの指定が変更できた。
●カーネルのアップデート対応
同じUbuntu 8.04を使っていても、カーネルが更新される度に、起動OSの選択肢が増えていくと煩雑になる。
新カーネルにバグがなくて、旧カーネルに戻さなければいけない状況がなければ、旧カーネルは削除しても構わないと思う。
そうすれば、いちいちデフォルトの起動OSを変更する作業をしなくても済むはずだ。
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