まだずっと先のことだと思っていることでも、確実にその時はやって来ます。
●自由時間
仕事のスタイルについて検討していたとき、4HWWを知り、注目していた。
4HWWでやることを絞り込む
カレンダーに縛られない生き方
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翻訳してみたいと思えるような洋書に出会うことはそうそうないのだが、この本は翻訳してみたいと思っていた。
いずれは翻訳されるだろうと思っていたら、とうとう翻訳された。
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【起業&仕事術】「なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?」ティモシー・フェリス
「どうでもいいことはどうでもいいことでしかない。それをどんなにうまくやってのけても、重要でないことに変わりはない」
「時間がたくさんかかる仕事が、重要というわけではない」
道具や技術の利用によって、個人の能力を多少なりとも拡張することができる。
労働時間短縮の工夫は、役に立つのではないか?
仕事を効率的に行なう努力・工夫には、見習うべき点が多々あるように感じた。
●プライドの弊害
ハウツーは底が浅いと言って見向きもしない人もいる。
ヤカンにフタをすると水が注ぎ込めないのと同様に、プライドというフタで人間という器を閉じてしまうと、他人の長所を学び吸収することができなくなる。
ちっぽけなプライドは、何の役にも立たない~どころかマイナスでさえある。
人間の持っている知識のほとんどは、他人から学んだもの、受け売りだ。
山奥で育ち他人との交流がなく、教育をまったく受けていない人間が、多くの発見をしたというのなら、その人は独創的な人だといえるのかもしれない。だがしかし今の時代に、このような事例はあまりないだろう。
シミュラークル
フランスの思想家、ボードリヤールが提唱した概念。
ポストモダン社会における、オリジナルなきコピーのこと。
元来は文化人類学の用語であり、ある土地の伝統文化が滅びてしまった後、後世の人間がそれを惜しんで復活させた「まがいもの文化」を指す。
人間の知識は、そのほとんどが他人の情報のコピー、もしくはシミュラークル(温故知新)で構成されている。
他人から借りて来た言葉・知識を、さも自分の言葉・知識であるかのように話しているだけに過ぎないのだ。
これは、人の話をよく聞けば分かる。
真のオリジナルとは、自分の経験の内にしか存在しないのではないか?
自分の内側以外には、原初の体験~オリジナルは存在していない。
ハウツーは、非常に狭い領域=特定分野においては役に立つ知識のまとめなのだ。
ハウツーで、人生の膨大な問題すべてが解決できるわけはないが、使える切り札が増えることにはなる。
ハウツーは、3分で出来上がるインスタント食品のようなものだと思う。なくても困らないが、あっても損はしない。
他人の長所を学ぶということは、他人にカリスマ性(自分には真似の出来ない特別な魅力、能力)を求めたり、他人に依存することではない。
いかに素晴らしい人が身近にいたとしても、自分が何も変わらなければ、そこにどんな意味・価値があるというのだろうか?
自分は無能なまま、ショボイまま、不幸なままだったら、そこにどんな意味・価値があるというのだろうか?
ハウツーは、浅薄であり無駄だと思う人は、一生自分で試行錯誤を繰り返し、時間をかけて発見および知識の蓄積に努めるのも一手だろう。
他人の長所を認め、他人から学ぶ謙虚さがない以上は、止むを得ないことだ。